何回立ち会っても、やっぱり今も感嘆することの一つに「物流」があります。
ものが移動する。
ただそれだけのことですが、丘越え、谷越え、バイクに揺られ、人に揉まれて、バスに乗り、石畳を通り過ぎて、箱に入り、いくつかの陸と海を越えて、飛行機を乗り換えて、さらにいくつかの陸と海を越えて、これから一緒に暮らしていく方の言葉が聞こえるエントランスに入り、最後にトラックを乗り継いで、えんやこらとお迎えしてくださる方の元に届く。
一体何人の手を介して、何カ国語を浴びて、幾つの目に見守られ、そこまで辿り着いたのか。その旅路を考えても想像が追いつかずただただ圧倒されるばかりです。
イミゴンゴをみなさまのお手元にお届けすることをはじめてから約2年。
無事に受け取ってくださったことにもありがたい思いでいっぱいですし、無事に届いた一つ一つがとんでもなく貴重なことだったんだなぁと振り返っています。
今自分が立っている場所ではない◯◯産と書いてあるものをあまりにも身近に見られる時代になったけれど、その一つ一つの旅路は壮大です。
国外はもちろん、国内も。
運んでくださる方々、受け取ってくださる方々に改めて感謝を込めて、イミゴンゴの旅路をご紹介します。
旅はアフリカのルワンダから始まります。
赤道から直線距離で約300kmの内陸国です。
イミゴンゴはルワンダの南東部、
お隣の国タンザニアやブルンジの国境付近で作られています。
(google mapではニャーウバアイと表記が出ていますが、場所の読み方はニャルブイェです)
こんな景色のニャルブイェ
そこに建つ工房です
この中で作られた一枚一枚が旅に出ます
まずはバイクタクシーに乗り、バス停を目指します(約45分)
こんな景色を通り過ぎながら、丘の空気をたっぷり含んでいきます。
市場のたつ日は大量のバナナを運んでいる方に遭遇することも
taxi parkという名のバス停に着いたら、バスに乗り換え首都キガリに向かいます(約4時間〜4時間半)
バスの中では「ちょっと抱えてて」と見知らぬ人から赤ちゃんを託されることも。
おしゃべりしながら、爆音のラジオを聴きながら、バス停ではないところで乗ったり降りたりする人を眺めながらのんびり進んでいきます。
「あ、ちょっと買い物したいから停まって〜!」道中にマーケットを見つけたら、個人のお買い物のためにバス全員で待つこともあります。
バス停で押し寄せてくる売り子さん。外からガッと窓を開け顔の前にパンを突き出してくるストロングスタイルです。
靴下、ウィッグの下に被るネット、垢すりタワシ、パスポートケースなどをなぜかここで売る方もいます。
首都キガリ最大のバスターミナル、ニャブゴゴバスターミナルに到着です。
国内外行きのバスが入り混じった賑やかな場所。車と人が常に動いています。
首都キガリはすでにあの丘丘とは違った様相。表情豊かな国です。
そしてキガリ国際空港から飛び立ちます。
貨物便の航路はその時々によって変わりますが、今回はエチオピア航空版で。エチオピアのアディスアベバ空港に向かいます。
見飽きない空
エチオピア上空、パッチワークが現れます
エチオピアの首都アディスアベバにあるボレ国際空港に到着です。
ここで乗り換えをします。
看板も何もないと、空港の周辺ってどこの国も何となく似ていて。
どこの国でもあってどこの国でも無い感があります。
空港内ではエチオピア名物コーヒーセレモニーの簡易版が体験できます。手前で焚いているのはフランキンセンス(乳香)
そして乗り換えてさらに飛び、
夜と昼と越えながら
韓国の仁川国際空港に到着です。アジアに入ると何となく「もう一息だ」と思うのは、ここ一帯で文化を共有している意識があるからかもしれません。
それでもやっぱり空港は、「どこ」と言われなければどこか分からない。境目のない空の続きだからでしょうか。
だんだんガラスと金属の割合が多くなってきました。
さて乗り換えをしてもう少し進みます。
あの緑の丘からは想像もしなかった景色を眼下にしながら、
成田国際空港に到着です。日本の皆様の元までもう少し。
日本国内に入ったら、超スムーズな物流網の恩恵にあずかって、みなさまのご自宅・オフィス・お店までイミゴンゴが届きます。
ここから
ここへ
長い長い旅路の中で、一体何人の手を介して、何カ国語を浴びて、幾つの目に見守られてきたのか。
無事に到着するためには、どれひとつとして欠けてはならなかった。
運んでくださる方、そして受け取ってくださる方に、心から感謝申し上げます。
いくつかの陸といくつかの海と
いくつもの朝といくつもの夜を越えて
最近無事日本へ辿り着いたイミゴンゴたちはこちらです
日本国内へは約1週間ほどでお届けいたします
日本国外の場合はご注文時にご相談ください
2022.1.15