イミゴンゴの色彩 – 自然顔料を使った伝統着色を巡る旅

1800年代の前半から作り始められたと言われているイミゴンゴ

当時は文字を持たない生活を送っていたこともあり
ルワンダ国内でその当時の文献にはまだ辿り着けていません

ルワンダを調査フィールドにしていたヨーロッパや他の書き言葉を持つ国には
何かしらの資料が残っているかもしれないのですが
まだ、イミゴンゴに関して詳しく書き残したものには巡り会えておらず、現在も探索中です

 

書籍や資料としては手元にありませんが
イミゴンゴは確かにここで生き続けている

文字化された情報とは別種の情報が
このイミゴンゴ本体から伝わってくるので
様々な方法で解読を試みる日々です

ひたすら繰り返す聞き取り調査


何より、イミゴンゴとその作り手さんと
同じ時間と空間を共有すること
そして共通体験を増やしていくこと

“語り得ないこと”の塊に手を入れてガサゴソと探り
ようやく掴んだ断片をあっちこっちと繋いでみて
その総体の図を浮かび上がらせてみる

 

「向き合う」という動作の種類が
少しずつ変わってきているかもしれません


現在作られているもののほとんどが
水性ペイントでの色付けに変わっていますが
もともとは自然顔料で色付けをしていたイミゴンゴ

工房の周りにある材料を使って色をのせていました

「自然顔料での色付けは、持ち運びをした時に色が落ちやすい」
との理由から現在の水性ペイントに移行していったようです(Abakundamuco工房談)

壁面に直接柄を施すかつての方法から、木の板の上に柄を表す現在の方法に変わったことによる対応の一部です

「もともとの在りようを見てみたい」

調査を進めていく中で、原初の姿への強い興味が増し続け
作り手さんに相談したところ
自然顔料での古来のイミゴンゴ復元を試してみることになりました

 

しばらく自然顔料を使っていなかったので
まずはその原料がどこで取れたのかを思い出すところから

そして、その場所にまだあるのか
今も取れるのかを探すところからはじめました

「伝統色」とされているのは
白・黒・赤・灰色 (黄色を含む工房もある)

 

この原料を探す旅を続けています

白: Ingwa y’umweru というタイプの土
黒: Rubambaというタイプの植物の液 + (牛の尿) + (バナナの皮の灰)
赤: Igitaka cy’umutukuというタイプの土
灰色:ubukutoというタイプの土
黄: Ingwa y’umuhondoというタイプの土

 

 

材料を集めた後も、どうやって塗料に加工するのか
ひとつずつ見させてもらうのが楽しみです

 

はじまったあのときと同じ空気を

 

謎の多い「なぜイミゴンゴは作られ始めたのか」の真髄に近づく
対話の入り口に、なるような予感がしています

 

(調査:masako kato)

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